Shopifyで商品の販売開始時間を設定する方法には、いくつかのアプローチがあります。
本記事では、Shopifyの標準機能である公開スケジュール設定、ソースコードのカスタマイズ、そしてShopifyアプリの利用という3つの方法について、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
また、具体的なShopifyアプリの例として、RuffRuff 販売期間とRuffRuff 予約販売についても紹介します。
Shopifyで販売開始時間を設定する方法
商品管理で公開スケジュールを設定する
Shopifyの商品管理にて公開スケジュールを設定する方法です。この方法を利用することで、設定した販売開始日時まで商品は非公開の状態になり、時間が来たら自動で公開されます。
公開スケジュールを利用するメリットは、無料で販売開始時間を設定できる点です。
デメリットとしては、販売開始時間まで非公開されないため、オンラインストア上で発売予告が出来ない点と非公開の間はGoogleなどの検索エンジンにクローリングされず、検索順位がつかないため、機会損失を起こしてしまう可能性がある点です。
ソースコードをカスタマイズする
続いては、ソースコードをカスタマイズする方法です。この方法を利用することで、公開スケジュールを設定する方法のデメリットである「販売開始時間まで非公開」の問題を解決することができ、販売開始時間まで商品を公開状態かつカートボタンを無効（または非公開）にすることができます。
ソースコードをカスタマイズするメリットは、販売が開始する前も商品を公開できる（発売予告ができる）点と無料で実施できる点です。
デメリットとしては、プログラミング知識が必要な点や、ネット上に存在するサンプルコードをそのまま利用できないケースが多い点（Shopifyテーマごとに実装が異なるため）、プログラミング知識がない人がテーマ修正した場合に致命的な問題（他の機能が動かなくなるなど）に直結してしまう可能性が高い点です。
また、お気に入りアプリを利用している場合、お気に入りアプリの表示するウィッシュリスト内でカスタマイズしたコードが正常に稼働せずに、ウィッシュリスト経由で販売開始時間前の商品が販売されてしまう可能性もあります。
Shopifyアプリを利用する
最後に、Shopifyアプリを利用する方法です。
Shopifyアプリを利用するメリットは、販売が開始する前も商品を公開できる（発売予告ができる）点とプログラミング知識不要で簡単に導入できる点です。また、お気に入りアプリの「fuji3 お気に入り」と後述の「販売開始時間の設定におすすめのShopifyアプリ」を併用することで、ウィッシュリスト内でも発売予告を実施することができ、意図しない販売を阻止することができます。
デメリットとしては、アプリの利用料がかかる点です。
販売開始時間を設定するのにおすすめのShopifyアプリ
RuffRuff 販売期間
RuffRuff 販売期間は、商品の販売期間を設定できるShopifyアプリです。アプリを利用することで、販売開始時間を簡単に設定できます。また、販売開始時間だけでなく、販売終了時間も設定することができます。
下記のブログ記事では、RuffRuff 販売期間を利用して発売予告を実施する方法を紹介しています。ご参考にしてください。
【動画あり】Shopifyで簡単！「RuffRuff 販売期間」で発売予告を実施する方法
RuffRuff 予約販売
RuffRuff 予約販売は、シンプル設定で予約販売を可能にするShopifyアプリです。RuffRuff 販売期間同様に商品に対して販売開始時間と販売終了時間を設定する事ができます。
RuffRuff 販売期間との違いは、販売開始前と販売終了後にカートボタンの文言を変更した入り、カートボタンを非表示にするだけでなく、無効化することもできます。
RuffRuff 販売期間とRuffRuff 予約販売の違い
下記の表はRuffRuff 販売期間とRuffRuff 予約販売の違いを整理した表になります。アプリを選びの参考にしたください。
| アプリ名 | RuffRuff 販売期間 | RuffRuff 予約販売 |
|---|---|---|
| 料金プラン | ||
| 月額料金 | 9ドル | ・スタータープラン 9ドル ・ベーシックプラン 52ドル ・プロプラン 199ドル |
| 手数料 | なし | ・スタータープラン 予約販売手数料 3% ・ベーシックプラン 予約販売手数料 1% ・プロプラン なし |
| アプリで実施できること | ||
| 発売予告 | ◯ | ◯ |
| 期間限定販売 | ◯ | ◯ |
| 期間限定セール | - | ◯ |
| 繰り返し販売 | - | ◯ |
| 繰り返し割引 | - | ◯ |
| 予約販売 | - | ◯ |
| 会員限定販売 | - | ◯ |
| 会員限定セール | - | ◯ |
| VIP会員限定セール | - | ◯ |
| 後払い販売 | - | ◯ |
| 割引のある販売 | - | ◯ |
| 個数制限のある販売 | - | ◯ |
| 同梱制限のある販売 | - | ◯ |
| その他機能 | ||
| Cart and Checkout Validation API 対応 | ◯ | ◯ |
| バリエーション単位で販売期間の設定 | ◯ | ◯ |
| 商品へ販売期間を一括適用 | ◯ | ◯ |
| 販売期間ごとのカートボタン制御 | - | ◯ |
| デザインカスタマイズ | ◯ | ◯ |
| 商品メッセージのカスタマイズ | ◯ | ◯ |
| 注文タグの自動付与 | - | ◯ |
| 翻訳機能 | ◯ | ◯ |
| 連携できるアプリで比較 | ||
| fuji3 お気に入り | ◯ | ◯ |
| RuffRuff 注文制限 | ◯ | ◯ |
| プラスシッピング | - | ◯ |
| 配送日時指定 .amp | - | ◯ |
| カレンダーマスター | - | ◯ |
| 配送＆注文サポーター | - | ◯ |
| 配送マネージャー | - | ◯ |
| Klaviyo | - | ◯ |
| Omnisend | - | ◯ |
最後に
商品の販売開始時間を設定する方法は、ビジネスのニーズや技術的な能力によって選択が異なります。Shopifyの標準機能を使用する方法は無料で簡単ですが、発売予告ができないというデメリットがあります。ソースコードのカスタマイズは柔軟性が高いですが、技術的な知識が必要です。Shopifyアプリを利用する方法は、使いやすさと機能性のバランスが取れていますが、コストがかかります。
RuffRuff 販売期間やRuffRuff 予約販売などのアプリを活用することで、より細かな販売管理が可能になります。自社の状況に最適な方法を選択し、効果的な商品販売戦略を立てることが重要です。
最後に、お気に入りアプリ「fuji3 お気に入り」と「RuffRuff 販売期間」や「RuffRuff 予約販売」を併用することで、ウィッシュリスト内でも発売予告を実施することが可能です。「fuji3 お気に入り」に関しての詳細は下記のページもご参考にしてください。
